2012年10月23日火曜日

空気清浄機の基準を書き換える「JetClean」 by バルミューダ株式会社

2012年10月18日 17:00に原宿のクエストホールでバルミューダ株式会社の新製品発表会が行われた。小雨模様の肌寒い日だったが大勢の出席者で熱気にあふれた会場だった。

この発表会で登場したの画期的な空気清浄機「JetClean」だ。

空気清浄機が再発明されてしまったかもしれない

何がどうすごいのかというともちろんそれは空気清浄機の基準を書き換えてしまうのではないか、と思われるその性能だ。

空気清浄機自体は新しいものではない。むしろ老舗がいる確立した家電のドメインであるともいえる。だが、バルミューダは「JetClean」でその常識を打ち破ったとも言える。

だが、このスタンスはバルミューダの真骨頂かもしれない。バルミューダは何よりも扇風機「GreenFan」でやはり扇風機の常識を変えた。安いもの一辺倒に流れていた扇風機にダイソンとともに高級な扇風機というドメインを確立しているのだ。

さて、その空気清浄機の何がすごいって、その空気清浄力だ。
空気清浄機なのだから、空気中の浮遊物を取るのは当たり前と思われがちだが、今回バルミューダが発表した「JetClean」を見れば、実はまだまだ改善の余地があることがわかる。

発表の冒頭で、バルミューダ株式会社の寺尾玄社長は、私のたちの身の回りはいかに出すダストに取り囲まれているのか、そして部屋をきれいするはずの掃除をしている時にも、ダストがいかに巻き上げられているのかを映像を見せながら説明した。

それを見る限り、実は空気清浄機は私達の生活を変えうるものであることが実感される。
そのことについては、後ほどまた説明する。

まず、その形状はシンプルではあるが、無駄がなく美しい。
そして、寺尾社長によれば、接地面積は非常に小さくA4サイズの紙一枚よりも小さい。こは、従来の製品と比較すると約60%である。

JetClean

そして、肝心のパワーであるが毎分1万リットルもの空気を循環させる力がある。適用畳数も国内最高性能の36畳である。つまり、それだけ小さな筐体から大きな力を出しているのだ。

今回発表のJetCleanでは、空気清浄機ではマイナスイオン技術を使っていない。
寺尾社長によれば今回の発表までには、この製品でマイナスイオン技術をしようするまでには効果が確認できなかったという。

そのかわりにフィルターにこだわっている。たとえ、マイナスイオン技術を使って集塵しても最後にどうやってダストを取るのかというえば、やはりフィルターである。ということで徹底的にフィルターにこだわったのだ。

JetCleanでは、8メートルもの長さのHEAP性能素材をプリーツ状に折りたたみ360°のフィルターにして。HEAPフィルターはクリーンルームでもメインフィルターとして使用されるものである。約0.3ミクロンのウイルス程度の粒子でも除去できる。

実験では、6畳なら15分で除去できるようだ。

実際のそのすごさを壇上でデモンストレーションした。



軽々と紙風船を拭きあげていることがわかる。
ところが、これはまだフルパワーではないのだ。



フルパワーになるとリボンを3メートルも上に吹き上げる。
これくらいになると、空気をきれいにしながら部屋の空気の充分に循環できそうだ。

もちろん、しっかりとダストも集めている。



そして、そこで寺尾社長は大きなキーワードを持ってきた。

「花粉」

だ。

花粉症の救世主かも

もはや日本の国民病と言ってもよいだろう。
花粉対応力についても、従来の空気清浄機と比較すると圧倒的なパワーを発揮する。

寺尾社長によれば、空気清浄機で花粉を除去するのは非常に難しいとのことだ。実際、掃除機のほうが向いているともいえる。

なぜかと言えば、花粉は他のダストに比べると大きくて重たい。
だから、舞い上げられても床に落ちてしまうのだ。

そして従来の空気清浄機では、花粉を集めるだけの十分な気流が作れなかったのだ。

ところが、ここまで紹介したパワーでこの気流が作れてしまうのがJetCleanだ。

実験では、5分間稼働させただけで、部屋の反対側の粉塵を花粉を除去することができた。



驚くべきことに、従来の業界トップの製品でも除去率が3%だったのに対して、JetCleanではなんと38%だ。




これは、ひょっとしたら花粉症の人にとっては大きな救世主になるかもしれない。

さて、これだけのマシンだが、決して主張しすぎるマシンではない。
大きなパワーの割に筺体は小型だ。

操作ボタンも3つしかない。
迷いようがない、といったらよいだろうか。

さらに、ハイパワーのマシンだが、のべつまくなしにフルパワーで動くわけではない。
寺尾社長は日常の生活シーンに合わせた利用を提案している。

朝人が動く時や掃除をする時などはフルパワーで、一方で落ち着いてそれほどダストが巻き上がらない時には、パワーを落としてという柔軟な使い方ができる。

今回の機械が稼働していたのは発表会という場所で比較的うるさい場所だったからかもしれないが、それでも機械の動作音は気にならなかった。

価格は46,800円だ。
価格をどうみるかは個人によるが、これはバーゲンかもしれない。
これだけの空気清浄力を持ちながら、エアサーキュレーションすらできる力もあるのだ。

ひょっとしたら、この空気清浄機は自分の生活を変えるかもしれない。

「JetClean」に対してそんなことを思った。

来年の春の花粉症のシーズンまでには買っておこうか・・・。

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